大きくなったらなりたい職業ランキングでも、最近では常に上位に入るYouTuber(ユーチューバー)。
自分の子供の頃とは違う職業が人気になってもおかしくないと思いつつも、正直ここまで馴染みのない職業が子供の心を掴むとは予想外ですし、想像もつきませんでした。
そんなYouTuberに子供が本気でなりたい!と言ったら・・・。親としてどう向き合いますか?そんな今時の職業子供の憧れYouTuberに注目したいと思います。
目次
子供が憧れるYouTuberを知ろう!YouTuberとはどんな職業?
YouTuberとはどんな職業?
動画配信を収入源としている職業で、動画に広告を付け、その広告の視聴回数によって収入が得られる仕組みになっています。
動画広告や帯状の広告等広告にもいくつか種類があり、それぞれの金額が計上された広告収入がYouTuberの収入になります。
収入の仕組みも至ってわかりやすいという事もあり、最近人気の職業になってきています。
子供のなりたい職業ランキングでも常連の人気の職業で、日本FP協会の調査では、2017年、2018年では小学生男子6位にランクインしています。
参考リセマム
またYouTuberは世界的に人気で、お隣の国韓国でも大人気!
2018年12月に小学6年生を対象とした韓国教育部の「2018小中等進路教育現況調査結果」のなりたい職業ランキングでは、8位のK-POP歌手(アイドル)よりも上位の5位にYouTuberがランクインしていました。
これは、今の子供たちの関心がテレビよりもネットにある事が要因だと推測されます。
昔はテレビや雑誌、漫画が子供の娯楽の代表的な物でしたが、インターネットの普及によって今までとは違った形の娯楽が増えていて、今時の子供達には人気を博しています。
中でもYouTube等の動画の人気と影響力は絶大です。
そのため、今の時代の子供達はテレビから情報を得るのではなく、インターネットや動画から情報を得る事の方が多いのです。
私の子供も事件やニュース、流行りのものは全てYouTuberから情報を得ていると言います。
それほどまでに今の子供達にとって、情報入手の手段として動画が大きな割合を占めています。
なぜYouTuberは人気があるの?
YouTuberはなぜここまでの人気を博したのでしょうか?
そこにはYouTubeがテレビ等の従来の娯楽にない魅力があるからだと思います。
例えば自分も見る側だけでなく、発信する側になる事もできたり、テレビに比べて縛りも少なく、自由度が高いところが人気の理由だと思われます。
また、内容的にも多くの発信があるので、その中から自分の興味のあるものを見たい時に見たい物を選ぶことができます。
そういった気軽で便利な所も今の時代に合っているのかもしれませんね。
動画に比べるとテレビのチャンネルはとても少なく感じるし、好みのものがないという風にとらえても不思議はありません。
そういった幅の広いチャンネルと身近で手軽だというところに子供達も親近感を覚え、自分たちもやってみたいという気持ちになるのでしょう。
実際、子供でも動画を発信することができますので、今現在でも多くの子供YouTuberが存在しています。
私の子供の同級生でも割と人気のYouTuberの子がいて、市の体育祭等では一緒に写真を求められるほどの人気だったそうです。
芸能人でなくてもそんな認知されるという時代を凄いなと感じるとともに、怖さも感じる私は古いのでしょうか…。
YouTuberになると…良い点、悪い点
YouTuberになると、どんなところが良いのでしょうか?そして、どんなところが悪い点だと言えるのでしょうか?
子供にもそういった両方の点は知っておいて欲しいので、調べて整理してみました。
良い点
誰にでもチャンスがある
小中学生や若い世代を中心に、YouTuberをやってみたいという人が増えてきています。たとえ小学生であっても、YouTuberとして活躍できることがYouTuberの魅力といえます。
家でできる仕事
家にいながら作業をし、収入を得ることができるので、出社する時間やわずらわしさがないというのは、魅力の1つです。
収入形態がわかりやすい
YouTuberは自分の動画が再生され、広告が再生されることで収入が得られるというある意味わかりやすい収入の形が良いという人も多いです。
楽しく様々な技術が身につく
こうした作業が好きな人にとっては楽しくて、しかも利益があるなんて夢のような事でしょう。また、編集や動画作成の技術や知識が身につくのは良い事といえます。
悪い点
安定した収入が得られない
結構時間をかけて動画の制作を行うのですが、その時間に見合うだけの収入が得られないと大変です。
2017年にできた規制で「チャンネル登録数が1000人以上」「年間再生時間4000時間以上」の条件をクリアしないと、広告がつけられず収益が出ないので、実際とても厳しい状況だと言えます。
職業としての認知度が低い
見た目にもただの無職の人に思われることでしょう。世間の目もまだまだYouTuberの認知にまでは至っていないのが現実です。
作業が大変
思っているよりも作業に時間がかかり、大変だという話も多く聞きます。設備の準備として初期費用もかかりますので、労力と投資に見合うだけのものがないと厳しいものです。
精神的にしんどい
動画を世に出すという事は良心的な人ばかりが見るのではないという事も実感します。辛らつなコメントや嫌がらせのようなものも覚悟しなければなりません。
親として子供の職業「YouTuber」はあり?なし?
個人的な見解で意見が分かれるところだと思いますが、現実的に生活の糧として成り立つかという点でいうと、正直「あり」とは言い難いところがあります。
とはいえ、挑戦するという意味では応援してあげたいという思いもあります。
子供がやりたい!頑張りたい!と自分で見つけたものだったら、応援してあげるのも親の務めかなと思いますよね。
私個人的にはどうしても挑戦したいというなら、収入が不足する分をアルバイト等で補う等の対応策を考えていたりするのであれば、一度は応援してあげようと思います。
やる前からだめというのもどうかなと思いますし…。
ただ、YouTuberの経験者の言葉に耳を傾けると、現在のYouTubeはほとんど出来上がっている状態だそうです。
そのため、新しい事をして目を引くといった状況はなかなか難しく、今からYouTuberを始める人にとっては、安定した収入を得るまでが難しいようです。
そういった現状を知った上で、本当にやる覚悟はあるのか?収入が得られない時はどうするつもりなのか?等も含めて一緒に考えた上で結論を出して、親も子も後悔のないようにすることが大切ではないでしょうか。
親YouTuberになりたいと言ってきたら親はどう対応すべき?
前提として、各家庭での環境やりもせずに考え方があると思うので、これが正解とは言えませんが、これまでまとめてきた事をふまえて以下の項目を実行していく事をお勧めします。
- YouTuberについて子供が正しく理解しているかを確認する。
- とにかくお互いが納得するまで話し合う。
- やるとしてもまず最初はルールや期間を決めて始める。
これらをふまえてまずはやってみる事です。見ているのとやってみるのとでは実際大違いですし、どれだけ動画を1つ作るのが大変かというのを身をもって感じる事でしょう。
動画を作るということを経験することも良い経験になると思いますし、そうした事をやりたい!と思う気持ちも大切です。そして、それを目指して努力することも…。
嫌な事をするより断然やる気も出ますし、努力する事は確実なので、頭ごなしに反対するのではなく、まずは実行してみて見守るという度量も親には必要なのかなと思います。
そして、夢破れたとしても、そこからまたやり直せば良いですし、ほかにやりたい事がみつかるかもしれません。親は常に子供を見守り応援する一番の理解者でありたいものです。
まとめ
子供にYouTuberになりたいと相談されたら・・・どうすべきかをまとめると、
・まずは話を聞いてあげる。頭ごなしに反対しない!その上でYouTuberとはどういうものか、理解しているか今一度確かめる。
・それでもやりたいというのなら、YouTuberをするためにどうするか具体的に考えているのか、プランや覚悟を確認する。
・最後は背中を押し、応援してあげる。※半年や1年等期限を決めて、そこでもう一度今後の活動について一緒に考えるようにしましょう。
何事にも一度はチャレンジしてみる。一歩踏み出す勇気!
そして、もしダメな時は諦める勇気!どちらも見守り、一緒に考えてあげるのが親のやるべき事なのではないでしょうか。