子供や家族が体調不良になったのに、夜中や休日で病院が開いていない。
体調不良なのに仕事が休めない、薬局まで薬を選びに行くのがしんどい。
そんな時に少しでも楽に動けるよう、事前に家庭常備薬を準備しておくと便利ですよ。
今回は家庭に用意しておくと安心な、おすすめの常備薬をご紹介したいと思います。
目次
常備薬の選び方と保存方法
よく起こる体調不良を把握する
まず、家族や自分のよく起こる体調不良を把握しましょう。
例えば以下のようなざっくりとした情報で構いません。
- 偏頭痛持ちの旦那さん
- 自分と娘は冷え性がひどい
- 息子は胃が弱い
特に詳しく把握しておくとよい情報はアレルギー、常に服用している処方薬です。
常備薬を選ぶ際に必ず商品のパッケージに書いてある説明書きを読むようにすると失敗は少ないと思います。
説明書きの中でも特に読み込むべき内容は「禁忌」という項目です。
この項目には、その薬を使用する際に同時に使用してはいけない薬や食べ物を記載しています。
この項目を守らないと重篤な合併症や後遺症が残ったり、効き目に影響があることがあり、最悪の場合は命を落とすこともあります。
どんな薬でも禁忌は何かを確認するように心がけましょう。
保存場所のおすすめは寝室、リビング
用意した常備薬はどのように保存するのがいいのでしょうか。
保存場所としておすすめできる場所は寝室、リビングの2か所です。
リビングは家族の共有スペースになるため、全員が常備薬の保存場所を把握しやすいという利点があります。
寝室では、本当にベッドから動けないくらい体調が悪いときも使用しやすいという利点があります。
家族がいつでも2人以上いる家庭や、自身が体調を崩すことが少ない人はリビングでもいいかもしれません。
常備薬の見直しタイミングや保存期間にも注意
常備薬の内容変更の確認は体質が変更しやすいタイミングで行うと良いと思います。
一般的に厄年と言われる年齢が体質が大きく変わる年齢だと言われています。
子供さんだと成長期が来る度に見直すくらいがいいかもしれません。
また、保存期間にも注意してください。
基本的には、錠剤は1年、散剤は半年、水薬は1か月が使用期限だと言われています。
開封してからどのくらい経っているのか管理することも大切です。
全ての家庭におすすめの常備薬
1. 鎮痛剤
まずお勧めしたい常備薬は鎮痛剤です。
鎮痛剤は正確には解熱鎮痛剤といって、痛みと発熱に効果があります。
偏頭痛や筋肉痛、歯痛などにはもちろん、少し熱っぽいときにも服用できるので便利です。
購入時のポイントとしては同じ商品ばかりを選ばないこと。
鎮痛剤はその利便性から服用することが多くなりがちです。
すると体が薬物耐性を持ち、効果が弱くなってしまいます。
なるべく定期的に購入する製品を変更する方がよいでしょう。
また、鎮痛剤は製品にもよりますが次の服用まで約4~6時間は間隔をあけないといけません。
体内の薬物濃度が高すぎる状態を長く続けてしまうと肝臓や腎臓を悪くする恐れがあります。
もし鎮痛剤について、即効性を求める場合は生理痛用の製品の方が普通の鎮痛剤よりも即効性が高い設計になっているためおすすめです。
2. 胃薬
胃薬は昔から「飲みすぎても危険じゃない薬」として知られています。
少し胸やけがする、胃に不快感がある等の軽度の症状で使用して良い薬です。
清涼感を持たせるため、メンソールなどを含んでいることが多いので苦手な人は注意が必要です。
また、有名なもので言えばビオフェルミン錠剤は整腸剤という別の種類の薬になります。
よく胃薬と間違えられますが、腸の動きを整えるための薬ですので胃にはなにも効果がありません。
また、普段から胃が弱い人は鎮痛剤等の他の薬を使用する時、胃を傷めないように同時に使用すると、胃が鎮痛剤によって荒れてしまっても無症状あるいは軽症で済むのでおすすめです。
3. うがい薬
喉の痛みについての記事でも書きましたが、喉の痛みに対しての効果的な対処法としてうがい薬によるうがいがあります。
特におすすめしたいのがイソジンうがい薬です。
医療現場の人体に対する消毒でも使用するヨードを含んだうがい薬なので人体に害が少なく高い消毒効果が期待できます。
注意して欲しいのは妊娠している方は1日のうちに複数回使用してはいけないということ。
消毒成分であるヨードは、ヨウ素から出来ているものであり、妊娠中にヨウ素を多量に摂取すると胎児が先天性の病気になることがあります。
過度に使用するのは控えてください。
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4. 消毒液、絆創膏、ガーゼ
上記3点は揃えて用意することをお勧めします。
小さな怪我でも、傷口が不潔なままになっていると感染症の原因となります。
家庭で適切な処置をすることで大きな疾患を予防できますので、そのための消毒・保護の材料も常備薬として揃えておくことをおすすめします。
季節によって揃えておくと良いもの
1. マスク
花粉対策やインフルエンザ予防等、理由と季節は人によって様々ですがマスクは簡単に症状や感染症を予防できる物として家庭にいつでも使えるようにしておくと便利だと思います。
自分が咳をしている場合も、他の人に菌を感染させないためにマスクを着けると良いでしょう。
マスクには個包装されているものとそうでないものがありますが、使用する目的によって用意するマスクを選ぶとより高い効果を得ることができます。
花粉対策や他の人への感染対策である場合は個包装でなくても構いません。
自分の感染予防が目的であれば、なるべく清潔なものを使用する方がより高い効果を得ることができるので個包装されたものの方がいいでしょう。
2. 経口補水液、塩飴・塩タブレット
ここ数年の夏は熱中症にて救急車の稼働件数が1日に1000件を超える日もあるなど、いつ誰が熱中症で倒れてもおかしくないような気温になってしまっています。
熱中症になると倦怠感や頭痛といった症状が強く表れますので、熱中症になってから買い物なんてできません。
経口補水液は少量でいいので夏の間だけでも常備しておくことをおすすめします。
また、予防として塩飴や塩タブレットを水分と一緒に摂取することも効果的です。
注意しないといけないのが、経口補水液には糖分とミネラルが含まれています。
糖尿病の人や利尿剤を使用している人は普段から経口補水液を飲んでいると糖分やミネラルの摂りすぎで、処方薬の効果が薄れたり、持病が悪化する恐れがあります。
経口補水液は熱中症や脱水症状が起きている時にのみ摂取するようにしましょう。
自分の家庭に合った常備薬を選ぼう
今回の記事の内容を基準に、自分の家庭に合った常備薬を選びましょう。
どうしても無理をしなくてはいけないときもありますし、病院があいていなければ診療を受けることはできません。
せめて診察を受けることができるまでの間、なるべく楽にすごせるように、という感覚で使用するのが常備薬です。
常備薬で治ったから大したことはなかった、ということもあるとは思いますが、なるべく医師の診察を受けるようにしましょう。
また、ここで紹介したものの中には場合によっては危険なものもあります。
どんなものでも、薬を購入するときは成分表示や注意事項をよく読むことを癖付けましょう。
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