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「○○に怒られるよ!」子供を脅す"責任転嫁する叱り方"がダメな理由

投稿日:2019年10月17日 更新日:

 

子供にとって良い叱り方とは?

叱るというのは怒るに比べて本当に難しいことです。怒るだけで良ければ、誰でも気持ちに任せて思いをぶちまければ良いのですが、叱るというのは気持ちだけをぶつけるのではなく相手のことを考えて伝えるという点でも簡単ではありません。

では、どういう叱り方が子供にとって良い叱り方なのでしょうか?上手な叱り方について考えてみましょう。

 

1. 年齢に応じた叱り方をする

参考ウチコト

よく言われることですが、叱り方には年齢に応じた叱り方があります。考えてみても、確かに言葉を発することができない子供と中学生に同じ叱り方をしても、通用するはずもありませんよね。

年齢に応じた正しい叱り方をするという事は、親として当然頭に入れておかなければならない事だと思います。
 
(0~1歳)
叱られてもまだ理解できる年齢とは言いがたいですが、ダメな事、良い事は伝えてあげることで、理解できない赤ちゃん時期でも伝わるものです。

例えばハイハイで危ないところへ向かう子供に「ダメだよ~」と伝える。危ないものを口にしようとしたら「メンメ」と伝えるだけでも、ちゃんと次からしかなったりと意外と賢いものなんです。

 
(1歳~3歳)
この頃はまだ言葉でわかっていても従えなかったり、イヤイヤ期といって最初の反抗期を迎えたりもします。

まだ頭より体が先に動く年頃なので、そこは親の方も言い聞かせてやめさせるよりも、抱きしめて気をそらしたり、取り合いしていた物を隠してしまったり、こちらも言葉より体で行動して止める方法を取る方が効果的です。

ただし言葉の理解もしてきてはいるので、言葉でも忘れずにダメな事はダメだと教えてあげる事も忘れずに!

 
(3歳~6歳)
この時期に子供は自分の気持ちだけでなく、人の気持ちを考えたりできるようになるそうです。理解力が高まるこの時期は、言葉で伝えて理解させる叱り方ができるようになります。

ただ、ダメという否定だけでなくどうすれば良いかを教えていく叱り方をし、できたらちゃんと褒めてあげる事がこの時期では大切です。

 
(6歳~10歳)
この時期になると、他人との関わりが多くなり、叱る事も増える時期です。もちろん、この時期にちゃんと善悪を教え叱ることは大切ですが、自己肯定感や自尊感情の育成には、10歳までは甘えさせる事が大事だそうです。

私の経験からも、確かに当てはまる気がします。厳しく育てた長男はこの時期の甘えさせが足りなかった気がしていて、自己肯定感が乏しい気がします。甘えさせる事も忘れず、叱る事もちゃんとするのがこの時期のポイントですね。

 
(10歳~)
10歳以降にもなれば、最近の子供なら反抗期といわれる思春期がきてもおかしくない年齢です。その難しい時期には叱り方にも気を配る必要があります。

また、個人差があるので、その子に合った方法で叱る必要がありますが、この年齢ともなると既に善悪の区別はついている年頃です。わかった上で叱るという場面になりますので、それを念頭においた叱り方が必要です。

 
いずれにしても、年齢に関わらず子供に対して気持ちを伝えたい、理解して欲しいという思いで叱るという事はかわりません。心に響くように子供に伝える、それが叱るという事です。

 

2. 子供の気持ちを肯定してから叱り、改善したら褒める叱り方

参考保育のひきだし

最もダメなのが、子供の話を聞かずにいきなり叱る事です。

子供にもやってしまった理由があるはず。それが「何となく」「つい」かもしれませんが、それを聞いてあげる事が大切です。そうする事で、親が話を聞いてくれると信頼関係を築けるのです。

理由をきちんと聞いた後は「そう思ってやったんだね」とその気持ちに関してはわかったという理解を示してあげるのです。

頭ごなしに否定されては、子供だって次の話が耳に入るはずもありません。そうして子供の自尊心を傷つけず認めてあげた上で話をする事で、子供はしっかり話を聞いてくれるはずです。

そして子供を叱ったとしてもそれだけで終わってはいけません。その事を改善できていたり、次は同じ過ちをしなくなった場合は、それを当たり前だと捉えず、ちゃんと褒めてあげる事が大切です。

そうすることで子供は「ちゃんと見てくれているんだ」という安心感が得られます。“叱る”と“褒める”はセットと考えるというのはとても共感できます。

 

3. “叱る”のもう1つの感情を伝える

参考しあわせ心理学 パンダの温度

私にとって目からウロコとはこの事でした。何度「うんうん!そうそう!」とうなずいたことか・・・。“叱る”にはもう1つ別のがあり、その気持ちがあるからその気持ちを伝えようと叱るという考え方なのです。

例えば、子供が暴力をふるったとします。気持ち的には怒りと悲しみが存在しませんか?他にも子供が同じ過ちをした事がわかったら、悔しい気持ちがありませんか?

そういった怒り以外のもう1つの感情を子供に伝えることで、本人に考え感じ取ってもらうというのがこの叱り方です。

そうすると、子供はこんなにも悲しい思いをさせたんだ、心配させてごめんなさい、そういった気持ちになってくれるはず・・・。子供は基本的に親を大切に大好きだと思ってくれているものです。

それに応えようときっと頑張って自分のした事を顧みてくれるはずです。よくよく考えると、何だか子供のそういった感情を利用したズルイ方法のような気もしますが(笑)、子供自身に考えてもらうという点では私は賛成だなと思う叱り方です。

 

子供が“納得”する叱り方をすることが大切

責任転嫁する叱り方、何も考えずに叱っていれば私もやってしまっていたかもしれません。悪気は無くても言ってしまいそうな「○○に怒られる」というこの言葉が、子供を脅す言葉になり、親子の心をバラバラにしてしまう気がします。

やっぱり叱るのは愛情を持って、自分の言葉で誰かの力を借りることなくしなければならないと思います。それこそが親の務めですし、親子だからこそそんな叱り方をしなくてもきっとわかりあえると思うんです。

責任を転嫁して子供を脅すような叱り方をせず、ちゃんと自分の言葉で叱った親と叱られた子供は、きっと良い関係でいられるはずだと思います。親子の良い関係の為にも、“責任転嫁する叱り方”は必要ありませんね。

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ちゃみまき

小学生から高校生まで4人の男の子のママです。子供の野球、テニスの応援で休日は忙しく飛び回っています。スポーツ観戦、日韓の音楽やドラマ、DIYやハンドメイドが好きです♪

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