入浴といえば毎日の生活習慣であり、とても大事な清潔を保つ行為です。良い香りのする入浴剤を使用して、リラックスタイムにしている方も多いのではないでしょうか。
しかし妊娠初期、ほとんどの妊婦さんがつわりの症状を感じると思います。
「今までお風呂が大好きだったのに立ち上がるのもつらい…でも身体は清潔に保ちたい…」
そんな時にオススメの入浴方法と、入浴を楽にするちょっとしたコツをご紹介します!
目次
妊娠中は身体を清潔に保つことが大切
妊婦さんの5割から7割が妊娠初期に経験するといわれているつわり。
症状の重さは人によって個人差があります。若干胃がムカムカするな、くらいの方や、嘔吐で水分さえ摂ることもままならず入院となってしまう方もいます。
実際私もつわりを経験しましたが、入院までいかずとも一日中寝たきりのような生活をしていました。
このときの気持ちは、一日中なにもしないで、妊婦でも働いている人もいるのになにをしているんだろう…という罪悪感でした。
その上お手洗いや入浴という、生活していく上で必要不可欠な行動でさえ面倒に感じ、動きたくないなと思ってしまうことにも後ろめたさを感じていました。
ですが、友達や先輩ママの話を聞いて人それぞれの症状だということ、気にしすぎるとかえってストレスになり良くないということを知り、考えを改めました。
つわりがひどく一日中ベッドの上にいるような生活でも、もちろん身体は代謝を行います。そのためお風呂に入らないのが何日も続くのは良くないでしょう。
身体を清潔に保つことはお腹の赤ちゃんのためにももちろん大切です。
ですが、本当に体調がわるいときは無理せず安静にすることも大事です。実際につわり中は2日に一回程度の入浴で済ませていた方もいらっしゃるようですよ。
どちらにせよ、マイナスなことばかり考えてしまうのは良くないと思います。つわりにも終わりがきますから、前向きにがんばっていきたいものです。
お風呂がしんどい…そんな時入浴を楽にするコツ&オススメ入浴方法
そんな辛いつわりと付き合う妊婦さんへオススメの入浴方法をご紹介します。
湯船には長く浸からない
妊娠中は身体を冷やしてはいけないと言われますが、その逆で温め過ぎもよくありません。
妊娠すると、ホルモンバランスに変化がみられます。そのためのぼせやすくなる方が多いようです。
また、立ちくらみなどで転倒する危険もありますからお腹の赤ちゃんの安全を考えても湯船に長く浸かるのは控えたほうがよいでしょう。
ポイント
入浴は10分程度に抑えましょう。
水温はぬるめにする
「湯船に浸かるのは億劫だから、せめて熱めのシャワーでさっと済ませたい…」なんて方もいらっしゃるかもしれません。ですがシャワーだけの入浴を考えている方も、水温は妊娠前よりぬるめがオススメ。
洗髪の際は頭からお湯をかけるわけですから、妊娠中の体調ではシャワーの温度も影響する可能性があります。
同様に湯船の温度も低め設定しておくと良いでしょう。子宮をあたためすぎると収縮をうながすこともあります。
ポイント
水温は38度前後にしましょう。
入浴剤を入れる場合は、香りを控えめなものにする
バスタイムの楽しみといえば入浴剤!ですが、つわりのときは今まで好きだった匂いも受け付けなくなる場合があります。匂いにとても敏感になっており、それだけで吐き気を催すこともあります。
香りが強めなものや、苦手なものは使用しないようにしましょう。気分転換にはもってこいなので、体調が良い時に使えそうか確認してみてくださいね。
ポイント
お風呂前に香りチェックをしてから湯船に入れましょう。
ハーブ系、刺激の強い入浴剤は使用しない
入浴剤関連でもう一つ。ハーブ系の香りのもの、発泡する系の入浴剤は避けたほうがよいです。
欧米ではハーブティーの幾つかが子宮の収縮を促す作用があるとされ、妊婦の飲用が推奨されていないものもあります。ハーブを使用している入浴剤にも同じことが考えられますので、使用は控えたほうが良いでしょう。
また、妊娠中はホルモンバランスの変化で肌も弱くなっています。血行が良くなる等メリットもありますが、発泡系の肌への刺激が強い入浴剤はやめましょう。
ポイント
妊婦中に使っても良いもの、避けた方が良いものを確認しておきましょう。
【女性の美学】妊婦が使っていいアロマと危険なアロマを知り楽しい妊娠生活を!
お湯の水位を低めにする
つわりで辛い症状の代表的なものといえば、吐き気や胃のむかつきがあります。
湯船いっぱいのお湯に浸かると、その分水圧がかかり、内臓が圧迫されます。なので胃のむかつきに拍車がかかってしまうかもしれません。
ポイント
のぼせ防止にも繋がるため、なるべく半身浴程度のお湯の量で入浴しましょう。
湯気を逃す対策を
お風呂では湯気が大量に発生します。お米の炊けるときの水蒸気がつわりには辛い…ってよく聞きますよね。
それと同様、入浴の際にも湯気がモワッとくると、それだけで「うっ…」っとなってしまう方もいるかと思います。
お風呂がいれたてで湯気が充満しているようであったら、換気するよう心がけてください。
ポイント
窓やドアをあけて調節しながら入浴しましょう。
髪の毛をショートヘアにする
体調が悪いときに面倒だと感じるのは入浴後のドライヤーなども同じです。
ロングヘア、傷んでいる髪の毛だと乾かすのもヘアケアにも時間がかかるものです。髪の長さに固執していなければ、バッサリ髪を切ってドライヤーなどにかかる時間を短縮してしまうのも、一つの方法です。
その分身体を休められる時間が増えるのは、妊婦さんにとって嬉しいことですね。
ポイント
お手入れのしやすく、自分に合う髪型を美容師さんに相談してみましょう。
旦那さんの手を借りる
座っているのが精一杯、お風呂に浸かるなんてもってのほか…なんて方の中には、旦那さんに協力してもらったという方も。洗面台やシャワーで洗髪だけおねがいして、身体は蒸しタオルで拭いてもらったり等の意見もみられました。
生まれてくる赤ちゃんのパパになるわけですから、旦那さんが協力的であってくれると素敵ですね。
ポイント
察してはくれません。キチンと言葉にして旦那さんに相談しましょう。
洗髪の日、身体を洗う日で分ける
何をするにも辛いつわり。食欲もなく体力もないこの時期に入浴、バスタオルで身体も髪も拭いて服を着て…入浴にかかる一連の動作だけで息切れしてしまいそうになります。
そんな時は一回の入浴にかかる時間を短縮してしまうのも一つの手。洗髪をした次の日は、身体だけを洗う。2日に一回髪か身体を拭くだけなので大幅な時間短縮に繋がります。
ポイント
つわりが辛いけど髪の毛を洗いたい場合は、濡らしたタオルで髪を拭くだけでもスッキリします。
どうしても起き上がれない時は市販品に頼る
どうしても気持ち悪くて起き上がれない、そんなときもあると思います。
妊娠の時期にもよりますが、夏場だと安静にしていても汗が出て夕方にはベタベタ…なんてことありますよね。そんなときには洗い流さなくて良いドライシャンプーや市販の体拭きタオルなどがおすすめです。
浴室まで行かずともさっぱりすることができますよ。
無理のない範囲で清潔な身体を保つようにしよう
つわり中でもお風呂へ入りたい方へ向けた10のポイントをまとめてみました。
先程も述べたようにつわりの症状は十人十色です。人と比べなくても大丈夫!あなたのマタニティライフが少しでも楽しいものになるよう、無理のない範囲で実践してみてくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。